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家の表札というインターフェース

今住んでいる町の町会の仕事で 近所のチラシ配りを初めてしました。 恥ずかしながら、近所に誰が住んでいるのか把握していなかったため、 家の前にある表札が唯一の頼りでした。

表札のデザインが家ごとにバラバラのため「この家は誰の家なのか?」を直感的に認識できなかった。

表札を頼りにチラシ配りをして気づいたことは 表札のデザインが家によってバラバラのため、 この家は誰の家なのかを直感的に認識できなかったことです。 かなり迷いました。 チラシを配ったのはたった数軒でしたが、統一されたフォーマットというものは存在していませんでした。 特に認識が難しかった表札デザインをご紹介します。

ローマ字の表札

「ちょっと洋風に」ということで、 表札をローマ字にしている家もありますが、 全く知らない家を探す場合にローマ字はかなり認識しずらいです。 「ローマ字をカタカナに置き換える」という認知負荷が余計にかかってしまいます。 こっちとしては「おそらく表札は漢字」とヤマをかけて探しているわけです。 そこにローマ字の表札が入り込むと危うく見落としてしまう可能性があります。

表札がない

家によっては表札ではなく、簡易的に郵便受けに姓を表記するだけの場合があります。 この手のタイプはあまりに文字が小さすぎて、視認性の問題で認識がしずらいです。 認識してほしい情報は文字を大きく、が基本ですよね。

黒背景に金の文字の表札

重厚感を出すためなのか、 黒などのダークな色を背景に金色の文字を配置した表札も見受けられますが、 これもかなり認識しずらいですね。 高級感は出ますが視認性は低いですよね。

そもそも家ごとにデザインが違うとユーザーの認知負荷が重くなる。

そもそもの話ですが、家ごとにこれだけ表札のデザインが異なると、家を探す側としてはかなりの苦労です。 探す側はある程度「表札はたぶんこんなデザインだろう」というヤマをはって探します。 その「ヤマ」とは異なるデザインの表札があると、認識が難しくなり、最悪見落としてしまう可能性があるのです。 表札のデザインには統一されたフォーマットが必要だと思います。 クルマのナンバープレートのように。

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