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残業上限月60時間で制作会社はどうなるのか

政府はどうやら全業種に対して、 残業上限を月平均60時間とする方向で調整しているようです。 全業種対象ということなので 基本的にはデザイン会社/制作会社も対象となるかもしれません。

一日あたり2.6時間の残業に収める必要がある(かも)

月平均60時間ということは、例えば、1ヶ月31日、土日休みとして、 1日あたり2.6時間の残業ということになるのではないでしょうか。 朝9時半に出勤したとしたら 21時くらいには仕事を終える必要がある。

納品が間に合わない、案件を請け負えないという最悪の事態も

労働時間を特に管理せず、 青天井で案件をポンポン放り込んできた企業の場合、 労働時間不足で納品に間に合わない、 あるいは今までのように案件を請け負えないという事態も考えられますね。 生産システムの改善などによって 生産性を上げるしかないのかもしれません。

売上と労働時間が連動している工数ビジネスにとって残業上限は致命傷かも

工数ビジネスは典型的な労働集約型産業で、売上と労働時間が密接に関係しています。 売上を上げるには何らかの方法で労働時間を増やすしかない。 残業に上限が定められると、物理的に売上に上限ができてしまうので、 ビジネスモデルの根本的な見直しなどが必要かもしれません。 月平均60時間でも世界的に見たら、まだまだ長いので 今後、第二弾の規制が出てこないとも限らない。 不確実性の高いリスクを回避する意味でも、 売上と労働時間をできるだけ切り離す努力はした方がいいのかもしれません。

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