残業上限の法制化を見据えて、 生産性の高いワークフローについて考えてみました。 メモ程度ですが。
全てのフェーズを時間軸に沿って縦に並べた制作ワークフロー。 この制作プロセスは一つのフェーズが完了したら次のフェーズに進むフローなので、 基本的に複数のフェーズを同時に作業することはできない。 そのため、全体のスケジュールが短納期だったり、 あるいは、あるフェーズの完了が遅れてしまい、次のフェーズに進めないようなことが起こると、 単純に作業が渋滞してしまい、長時間労働が起こりやすくなる。 同時に複数のフェーズを作業することはできないので、 時間あたりの生産性は低いと思われます。
例えば…
例えば「コーディングだけ」みたいな案件もたまにはあるかもしれません。 そういった案件の場合、「デザイン」がなかなか上がって来ず、 コーディング期間が短くなって長時間労働を余儀なくされることはよくある話です。 これは典型的な「各フェーズを縦に並べることによって起こる弊害」だと思います。
HTMLプロトタイプ制作を軸に全てのフェーズを同時並行で進めていくイメージ。 HTMLプロトタイプ=デザイン=開発という意味になるので、 縦に並べるフローと比較して作業の渋滞が起こりにくく、スピードが速い。 ただし、デザイン/プロトタイプ/開発を同時並行で進められることが必要で、 縦に並べるフローよりもレベルの高い人材が求められる。 全てのフェーズを同時に進められるので時間あたりの生産性は高く 長時間労働は比較的発生しにくいと考えます。
デザインをじっくり検討する余裕ができる
このフローでは各フェーズを横に並べて同時並行で進めるため、 縦方向の時間的な余裕を比較的確保しやすい。 そのため、UIなどデザインの検討をじっくり行うことができるメリットがあります。 各フェーズを縦に並べるフローの場合、作業の渋滞が起こりやすいため、 デザイン検討期間、特にUIなどの検討期間は極めて短くせざるを得なくなります。
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