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なぜ飲みはいつも渋谷や新宿なのか。

友達などと飲み会をするとなると、 渋谷や新宿などの大きな街で行うことが多いと思います。 大きな街なので店も多いし…ということが理由のはずですが、 実際には人が多すぎて店に入れないという 本末転倒な事態になることもしばしば。 何かがおかしいと思いませんか。

渋谷や新宿は人が多すぎて一人あたりの店の数が逆に少ない。

「渋谷や新宿は大きな街だから店の数が多い」ことは確かだと思いますが、 同じように「渋谷や新宿は大きな街だから店の数が多い」と考えて渋谷や新宿に集まる人が多すぎるため、 逆に一人あたりの店の数が他の街より少なくなるというおかしな事態になっている。

Webサービスでもたまにありますね。 アクセスが多すぎてサーバーが重くなったり、 ソーシャルなコミュニティに不特定多数の人が殺到して、 今まで形成されていたコミュニティが崩壊して白けてしまうみたいな。

キャパを超える数の人が殺到すると、むしろサービスダウンになってしまうのでしょう。

店の選択肢が多すぎて選べない。

渋谷や新宿ほどの大きな街であれば、店は腐るほどありますが、 結局選びきれず、何だかんだでどこにでもあるような普通の店に入るなんてことはよくある話です。 人が一度に記憶できる数は5~8個などと言われていますが、 どんなに店がたくさんあろうが、結局、5~8個程度の選択肢の中から店を選ぶということになるのでしょう。 5~8個程度といったら、ちょっとした小さな街にある飲み屋の数くらいでしょう。 つまり、渋谷や新宿ほどの大きな街でなくても、事足りるということなのです。 Webのユーザビリティでも選択肢をできるだけ絞り込むことは基本だったりしますね。

それでも、なぜ人は渋谷や新宿に集まるのか?

これは言うなれば、小さな街=シンプルなUIのGoogle、渋谷や新宿などの大きな街=Yahooと、言い換えることができると思います。 不要な要素がないGoogleは素早く目的を達成することができる。 素早く目的を達成することができることは何よりも素晴らしいことじゃないか、と思うのですが、 実際のユーザーを見ると必ずしもそうではない。 Yahooのユーザーもかなり多くいるわけです。 このあたりの心理は研究の余地がありますね。

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