世界では教育分野向けのOSとして Chrome OS vs Windows 10 S の戦いの火蓋が切られようとしているようですが、 個人的にはWindows 10 Sに軍配が上がるべきと考えています。 それはなぜか。
学生時代はエントリー機としてできるだけ低価格なマシンで、というのは理解できますが、 重要なのはその後のビジョンだと思います。 デスクトップOSとしてはChrome OSにはその後の上位バージョンがありません。 学生がエントリーとしてChromebookから入ったとしても、 その後、実際に仕事に使うのはWindowsかMacということになるので、エントリー機としてChromebookを使うのは非効率です。
その点、Windows 10 SはWindows 10 Proへのアップグレードオプションがついているので、 学生の成長に応じた「その後」のビジョンがしっかりと示されているのが強みだと思います。
教育という見地から考えた場合、 ただ安いというだけで、学生の成長とともにアップグレードされていくビジョンが示されていないことに、 存在理由の不純さを感じてしまうのです。 ただGoogleのサービスを使ってもらいたいだけじゃないの?と。 逆にWindows 10 Sは元々高価だったWindowsを教育向けに低価格化した、というポジティブなブランドイメージがつくと思うわけです。 これはブランド戦略的に強みだと思います。
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