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レスポンシブは革新的な構図

今回は構図について考えてみました。

「固定された縦横比前提の構図」と「固定されていない縦横比前提の構図」

すると、 この世のほとんどのアート作品は「固定された縦横比前提の構図」で作られ、 対してWebは「固定されていない縦横比前提の構図」で作られている という大きな違いがあるのではないか、ということに気がつきました。

Webはむしろ「固定されていない縦横比前提の構図」でデザインできない

Webの「固定されていない縦横比前提の構図」とは要するに「レスポンシブ」ということです。 Webはキャンバスの木枠のように縦横比が予め固定されていることを前提にデザインできないですね。 デスクトップであれば、ウィンドウサイズはユーザー次第で自由に可変されるし、デバイスによって解像度が違う。 モバイルでもデバイスによって解像度が違うので、 「縦横比が予め固定されていることを前提」に構図を決めることはできない。

「固定された縦横比前提の構図」はWebなどのデジタル分野特有のもの

冷静に考えてみると、 これってかなりWebなどのデジタル分野特有のものだったりするわけです。 いわゆる絵画はもちろんのこと、写真やビデオだって、 ユーザーの意思で自由に縦横比を変えることはできない。 この世の「物質的なもの」のほとんどは自由に縦横比を変えることはできないわけです。

「固定されていない縦横比前提の構図」は相当な競争力を持つ

「固定されていない縦横比前提の構図」という概念がWebなどのデジタル分野特有のものだとしたら、 これはデジタル分野以外の分野でも、この概念はものすごい競争力を持つものなのかもしれないと思ったりしました。 Webでは遠の昔にレスポンシブという概念が浸透したというのに、 未だにほとんどの芸術家は「固定された縦横比前提の構図」で物事を考えているわけですから、 これは相当な競争力を持つに違いありません。

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