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建築をコミュニケーションツールとして考えてみる

建築家はどちらかと言うと、 周囲の景観を壊さないようにとか、 できるだけ環境に馴染むようにデザインする傾向があるそうですが、 建築をコミュニケーションツールとして考えた場合、 必ずしも、それが答えではないのではないか、というお話。

特徴のない建築だらけの街では無駄なコミュニケーションが発生してしまう

例えば、これと言った特徴のない街並みの中で 人と待ち合わせる場合。 周囲が同じような外観の建築だらけで、 かつこれと言ったランドマークがない街で人と待ち合わせようとすると 実際に相手と落ち合うまでに ものすごいストレスと無駄なコミュニケーションが発生してしまうのです。 LINEやら電話などで頻繁に「今どこ?」とやり取りしなくてはならない。

建築などの物理的なものがコミュニケーションとして連動していないとコミュニケーションは行き詰まる

こうした無駄なやり取りが今この瞬間にも無数に行われているはず。 それは総合的に考えたらものすごい損失だと思うわけです。 どんなにコミュニケーションツールが発達しても 建築などの物理的なものがコミュニケーションとして連動していないと 結局はコミュニケーションは行き詰まるのだと思います。

建築個々にコミュニケーションしやすい特徴的な何かを

なので、個人的な提案としては 建築個々それぞれに コミュニケーションしやすい特徴的な何かを持ちましょうよと。 いや建築個々は冗長かもしれない。 数十軒に一つの特徴で十分かもしれない。

「今、赤い尖った家の前にいるよ。ググってみて。」 「おお、『尖った家』で検索したら場所がわかったよ。今行く。」 コミュニケーションが成り立つじゃないですか。

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