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クライアントに喜ばれるデザインではダメなんじゃないか?

昨今の受動喫煙問題を省みて思うことがあります。

タバコという「デザイン」は長年、喫煙者に愛されたデザインで、 それなりに長い間うまくいっているように見えていました。 でも実は、タバコという「デザイン」は、 非喫煙者には全く愛されていないデザインだったのです。 そして、今、猛烈に叩かれている。

「ユーザー」の発言力が増した現代は、「クライアント」擦り寄りのデザインでは炎上する。

タバコという「デザイン」は、 喫煙者という「クライアント」に愛されようとしたデザインだったけれど、 喫煙者と同じ空間にいる非喫煙者という「間接的なユーザー」のことは 長年、全く考えられてこなかったと思うのです。 その結果が炎上につながっている。 同じように、少し前に某エンブレムが国民に猛烈に批判を浴びて取り下げになるということがありました。 これもデザインが「クライアント」に向きすぎて、 「間接的なユーザー」のことを蔑ろにしたことが一因ではないかと考えます。 現代はSNSなどを通して「ユーザー」の発言力が高まり、「ユーザー」自身も発言することの重要性に気がついた時代。 もはや「クライアント」擦り寄りのデザインは通用しないかもしれません。

(Webやアプリの開発における)「クライアント」にとっての「クライアント」は「ユーザー」だから。

これはイコール、Webやアプリのデザインにも当てはまるのではないかと。 Webやアプリの開発は、ほぼ全て「クライアント」から依頼が来る。 「クライアント=ユーザー」ということは皆無。 だから、どうしても「クライアントに喜ばれるデザイン」にしようとしてしまう。 でも、「クライアントに喜ばれるデザイン=ユーザーに喜ばれるデザイン」ではないということにも気をとめなくてはいけない。 でないと、上記のように炎上したり、あるいは徹底的に無視されるからです。 というか、「クライアント」にとっての「クライアント」は「ユーザー」なのだから、 シンプルに「ユーザー」のためのデザインにするべきだと思います。

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