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今、自分はどこにいるのか

個人的に電車を利用するのは、主に通勤の時です。 通勤の時は、いつも同じ時間の同じ電車に乗るため、 特に「今乗った電車が何線なのか」を意識することはありませんが、 ごくたまに、馴染みのない線に乗った時や酔っ払った状態の時に電車に乗ると 「今乗った電車が何線なのか」がわからなくなることがあります。 本当に今乗った電車で正しかったのか?

一旦、電車に乗ると直感的に「今乗った電車が何線なのか」を判断するのは難しい

よく考えてみれば、 電車は外観こそ各路線独特のカラーやデザインをあしらい、 直感的に各路線の違いを判別することができるようになっていますが、 内観はほとんど同じデザインなので直感的な判別が難しいのです。

「次の駅はどこか」がわかったとしても「今乗った電車が何線なのか」を客観的に判断する要因にはならない

最近は少なくとも首都圏では 電車内のモニターに「次の駅」を表示する電車が多くなってきたので、 「次の駅はどこか」を判別することはできるようになりました。 でも、たとえ「次の駅はどこか」がわかったとしても、 全くはじめての路線の場合、あるいは路線図に疎い人の場合は、 「今乗った電車が何線なのか」を客観的に判断する要因にはなりません。

今、自分はどこにいるのか

要するにこれは、 ユーザーが「今、自分はどこにいるのか」がわからなくなる現象だと思います。 WebサイトのUI設計では 「今、自分はどこにいるのか」をユーザーに理解させることが とても重要なことだとされていますが、 電車もそうなのかもしれませんね。

電車内にも「パンくずリスト」

電車に乗った駅が「トップページ」だとすると、 目的地に着くまでのプロセスが「下層ページ」。 「下層ページ」を回遊する中で 「トップページ」を基準として「今、自分はどこにいるのか」を ユーザーに対して指し示す必要があるのかもしれません。 いっそのこと、電車内にも「パンくずリスト」が必要なのかもしれませんね。

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