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若手が先輩に合わせるべきなのか?

最近は世代間対立が激しさを増しているという話をよく耳にします。 例えば「若手は会社の飲み会を極度に嫌がる傾向にある」らしい。 これが本当に事実かどうかは別として、 このようなネタが出てくること自体が、 若手とそれ以上の世代では、 会社に対する考え方に大きな隔たりがあることを表していると言えるでしょう。

時代は常に変わり続けるもの。 社会の変化に応じて世代ごとに考え方が異なるのは 当たり前のことだと個人的には思います。

若手は先輩に合わせるべきなのか?

最も重要なことは、世代間の決定的な違いに気がついた時、 それに対して、どのタイミングでどう対応するかだと思います。 単純に思考停止状態で「中堅・ベテラン世代の考え=社会」と捉え、それに迎合するだけでは社会は変わりません。

若手が「中堅・ベテラン世代」との考えの違いに直面した場合、 おおよそ以下の3パターンの対応方法があるのだと思います。 どれを選択したとしても、決して間違いではありません。

即、自分のやり方を貫く。

「飲み会に行かない」若手の行動はこのパターンに当たりますね。 「自分のやり方」が周囲の共感を得られるのであれば問題ないですが、 このパターンは「中堅・ベテラン世代」の無用な反発を招き、世代間の断絶を引き起こすリスクがあります。 お互いがお互いのやり方を主張し合う水掛け論の状態です。 こうなると、立場の低い若手が不利になります。

しばらく我慢して、自分が「中堅世代」になったら徐々に変えていく。

「飲み会」の話で言えば、 「飲みニケーション」を重視する「中堅・ベテラン世代」が権力を握っているうちに、 「自分のやり方」を自己主張することにはリスクがあるので、 自分が「中堅世代」になり、一定の権力を握ってから周囲の理解を得ながら徐々に変えていくというパターンです。 リスクが低いというメリットがありますが、 10年とか15年とか、比較的長いスパンで考えなければならないというデメリットもあります。

長いものに巻かれる。

「中堅・ベテラン世代の考え=社会」、「中堅・ベテラン世代の考えに染まること=一人前の社会人」という考えのもと、 とにかく深く考えずに、長いものに巻かれるパターンです。 このパターンは周囲との軋轢は起こり得ないので、最もリスクが低いです。 ただし、このパターンを採用する若手が多ければ多いほど、「中堅・ベテラン世代」の悪しき伝統まで引き継いでしまうため、 社会がいつになっても変革しないという致命的な問題を引き起こします。

一口に「社会人」と言っても、時代ごとの社会構造によって、求められる概念は本来異なるはずです。 深く考えずに「中堅・ベテラン世代」の価値観をそのまま引き継いでしまうと、 現在のように、高度成長期に形成された「社会人」の価値観が21世紀になっても引き継がれてしまう という不可思議な現象が起こってしまいます。

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