「めんこ」のUI

先日、小学校一年生の甥っ子に昔ながらの「めんこ」を買ってあげました。あげた後、特に遊び方を教えずに黙って様子を見ていたところ、甥っ子はしばらく沈黙して考え込んだ後、「これどうやって遊ぶの？カードゲーム？」と質問してきました。「めんこ」の形状から正しい遊び方を想像できなかったのでしょう。

「めんこ」の形状から正しい遊び方を想像することは、たぶん誰にもできない。

「めんこ」は、ただのちょっと分厚い紙。その形状から「床に叩きつけて、ひっくり返して遊ぶもの」だとは誰も想像もつかないでしょう。直感的に理解できる形状をしていないのです。

もし「床に叩きつけて、ひっくり返して遊ぶもの」なのだとしたら、形状から直感的に「床に叩きつけて、ひっくり返して遊ぶ」感じが想像できないといけない。

甥っ子に言われて、ハッとしましたが、確かに「めんこ」はカードゲームに似ていますね。昔ながらの「めんこ」は長方形で、ちょうどカードのように見えますし、絵が描かれているので、まさにカードゲームそっくりです。

これは前述の「形状から直感的に『床に叩きつけて、ひっくり返して遊ぶ』感じが想像できない」件と関連しますが、「めんこ」はどちらかというとカードゲームを想起させる形状をしていると言えますね。「ユーザーに直感的に遊び方を理解させる」という観点で考えると、デザインがめちゃめちゃなんだと思います。