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歯医者と助手と患者のあうんの呼吸

先日、歯医者に行って改めて感じた、 歯医者と助手と患者の間にある、 言葉にできない独特の暗黙の了解がおもしろいなと。

歯医者→助手→患者の言葉を必要としないコミュニケーション

歯医者が口の中を治療している間、歯科助手はバキュームで吸い取ったりしているわけですが、 歯医者が治療の手を止めると、歯科助手もすぐさま手を止めます。 すると患者は「歯医者と助手が手を止めたということは、うがいをするんだな。」ということが暗黙の了解でわかるんですね。 この歯医者→助手→患者の言葉を必要としないコミュニケーションがとてもおもしろいと思います。

患者が「うがいをすること」を知れば、言葉を必要としないコミュニケーションが成立してしまうおもしろさ。

もちろん、この言葉を必要としないコミュニケーションを成立させるためには、 患者が予め「一定おきにうがいをする」ということを知っておく必要があるわけですが、 一度知ってしまえば、ほとんど言葉を介さずにコミュニケーションが成立してしまうのは興味深いです。

なぜ、言葉を必要としないコミュニケーションが成立するのか。

歯の治療では、なぜこのような言葉を必要としないコミュニケーションが成立するのか。 大概の歯の治療は、口を開ける→治療→うがいをする、の繰り返し。 一定のリズムがある。 しかも、短時間のタスクの繰り返し。 だから患者はどんな流れで治療を進めるのかを初めから認識できている。 ここが相当大きいのではないかと。 これから何が起きるのかを予め想定できるのです。

予め「何が起きるか」を認識できれば、ユーザーは自主的に行動しやすい。

これはWebやアプリのユーザビリティにも関連してくることだと思います。 歯の治療における言葉を必要としないコミュニケーションには、いくつかのポイントがあると思います。

・同じことの繰り返し ・タスクが簡単、短時間

何かしら見えてくるものがありますね。

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