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言葉をエクスペリエンスの観点から考える

言葉は人と人がコミュニケーションする上で 最も基本的で根源的なもの。 もちろん言葉はコミュニケーションツールとしての機能が最も基本的なものだということはわかっているが、 その他にも様々な機能があることは 言うまでもないと思います。

言葉は人の心を動かすもの

ほとんどの広告コピーは この「言葉は人の心を動かすもの」カテゴリーに属しているのではないかと思います。 その他にも、プロポーズや告白とか、プレゼンもこのカテゴリーに当てはまるでしょう。 このカテゴリーの言葉は、 いかに人をエモーショナルに感動させるか、という観点だと思います。

言葉は人に行動を促すもの

オノヨーコのインストラクションに代表されるような 言葉によって人に何らかの行動を促し、 その結果、単なる言葉尻以上の体験を感じることができる、 あるいは、言葉によって人が何らかの行動をした結果を重視するような言葉。

言葉は人を規定するもの

法律や就業規則など、 人の行動をある程度規制することを目的とした言葉。 言葉によって人はコントロールされてしまう。

言葉は未来を指し示すもの

言葉は必ずしも 今まで起こったことや今起こったことしか表現できないわけではありません。 これから起こるかもしれないことを表現することもできる。

まだまだ言葉の機能はたくさんあると思いますが、 とりあえず今回はこの4つ。

あくまで個人的な分析ですが、 ほとんどのコピーと呼ばれている言葉は 「言葉は人の心を動かすもの」に偏っているのではないかと思っています。 この世のほとんどの広告は 「言葉は人の心を動かすもの」というワンパターンの戦略しかしていない。 オノヨーコのインストラクションのように 人に行動を促したり、人を規定したり、未来を指し示したり。 パターンは無数にあるかもしれない。 逆に言えば、21世紀に入った現代でもワンパターンの戦略しかしていないことはとてもチャンスですね。

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