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あればあるだけ時間を使ってしまう人

例えば「この作業、○日までにお願いね。」と指示を受けると、 その作業を○日までフルで時間を費やしてしまう人たちが比較的多くいます。 「この作業、○日までにお願いね。」という指示単体としては 決して間違った対応ではありませんが、 結果的に長時間労働や生産性の低下を招いてしまうことがありえます。 なぜでしょうか。

どんな作業にも費やすべき適切な時間がある。

仮に「○日までにお願いね。」と指示を受けたとしても、それは「○日までフルで時間を使って。」という意味ではありません。 どんな作業にも利益との関係で費やすべき時間があるからですね。 「○日までにお願いね。」はあくまでスケジュールであり、フルで使っていい時間のことではありません。 ○日までフルで時間を使ってしまうと、利益の面で重大な問題を引き起こす可能性がありえます。

突発的な作業に柔軟に対応できない。

「○日までにお願いね。」という指示に対して○日までフルに時間を費やしてしまうという働き方をすると、 別の突発的な作業が発生した時に柔軟に対応できないという問題が起こりえます。 既にフルで時間を使っているので、突発的な作業を途中でねじ込めなくなるのです。 その結果、何が起こるかというと、それは時間の後ろ倒し、長時間労働です。 既にフルで時間を使っているので、無理矢理ねじ込むとしたら時間を後ろ倒しするしかないからですね。

監督者はスケジュールだけでなく、費やすべき時間も指示する必要があるのかも。

このような問題を解決するには、作業する人に「費やすべき適切な時間」を強く意識させる必要があると思います。 例えば、作業を指示する時にスケジュールだけでなく、「費やすべき適切な時間」も一緒に指示し、 実際にそれが達成されたかをチェックするわけです。 「費やすべき適切な時間」の意識がないことでダラダラ労働が起こっているのかもしれません。

「費やすべき適切な時間」という評価基準によって生産性が高い人と低い人が平等になる?

旧来の日本の企業文化には「長時間労働=頑張ってる人」という暗黙の評価基準があり、それは効率的で生産性の高い人には不利なことでした。 効率的で生産性が高い人は仕事がすぐ終わってしまいますからね。 残業代も非効率で生産性が低い人の方が労働時間が長くなり、結果的に多くもらえてしまいますね。 これはあまりに理不尽なことです。

そうした理不尽さを是正するために「費やすべき適切な時間を達成できたかどうか」という評価基準を入れてみたらどうでしょうか。 達成できなかった人には「達成できなかった」という評価がつくことになるので、 旧来の「長時間労働=頑張ってる人」という暗黙の評価基準が崩れます。 そうすることで、何よりも効率的で生産性の高い人を積極的に評価することができるようになるのではないかと。

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