「3ミリの丸刈りでお願いします。」
「だ、大丈夫ですか?」←ココ
「はい」
バリカンの準備をした後。
「最終確認です。本当に丸刈りにしていいですか?」←ココ
「はい、問題ないです。」
「丸刈り」という言葉を聞けば、誰もが同じヘアスタイルをイメージするので、 最終的なヘアスタイルのイメージで店側と客で認識のズレはほぼ起こらない。 したがってイメージのすり合わせ的なコミュニケーションは大幅にカットされます。 その一方で丸刈りに対する社会的なイメージが関係しているのか、 「本当に大丈夫ですか?」的な確認プロセスがやたら増加するのです。 冒頭文で出した例だけでも二回も確認しています。 実際にはバリカンで刈っている最中にも「今ならまだ引き返せます。」的な確認が何度も入るのです。
冒頭文の通り、バリカンの準備が終わり、「さあ、これから刈るぞ。」という段階になった時、 店側は改めて最終確認をしてきました。
「本当に丸刈りにしていいですか?」
これがどこなく「確認ダイアログ」に似ているな、と個人的には感じました。 例えば、個人的なアカウントページ内にあるデータを削除する際にありがちな、
「本当に削除していいですか?OK、キャンセル」
的なやつです。
個人的には丸刈りがいいと思ってオーダーしているわけです。 にもかかわらず、執拗に「確認ダイアログ」を入れてくるというUXは 丸刈りユーザーにしてみれば、丸刈りというオーダー自体を否定されていると感じざるをえないわけです。
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