UX/UIでは デザインをしていく上で、必ずゴールを設定すると思いますが、 例えば、インテリアのソファをUX/UIの観点から考えると、 何がゴールなのかを少しばかり考えてみました。
「快適に座ること」がゴールであれば、 一人用のスツールみたいな形態でいいはずです。 わざわざ複数人で座れるような形態にしているということは やはり「複数人で座る」という体験そのものにキーがあるのだと思います。 「複数人で座る」ことで生まれるコニュケーションとか。
『「複数人で座る」ことで生まれるコニュケーション』というポイントで考えると 必ずしもフカフカしている必要がないようにも思えます。 フカフカしていなくても「複数人で座る」ことはできるし、 コミュニケーションできるからです。 では、ソファのフカフカにはどんな意味があるのでしょうか。
少し考えてみましたが、 どうやらソファのフカフカには 「長時間座っていてもお尻が痛くならない」という特性がありそうです。 ソファには「複数人で座る」「コミュニケーション」の他に 「長時間、そこにいること」という時間軸がありそうです。
そう考えると、ソファのゴールは 「複数人で座り、長時間そこにいることで生まれるコミュニケーション」 のさらに先にあるもの、にありそうです。 「恋人と美しいひとときを過ごすことで生まれる愛の深まり、そして結婚あるいは…」とか 「家族みんなで団欒することで生まれる絆、そして遺産相続を優位に進める」とか 「大切なお客様との商談、そして受注」とか。 ある程度、ソファの上で「複数人」と「長時間」過ごすことで 優位にはたらくようなことではないでしょうか。 短時間ですぱっと終わってしまうような目的は ソファと相性やコストが合わない可能性があります。
「ラブソファ」的な商品がありますが、 それはまさに 「複数人で座り、長時間そこにいることで生まれるコミュニケーション」のさらに先にあるもの、 をゴールに設定した商品と言えそうです。
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