AI同士のレビューを、根拠のある改善につなげる
別のAIにレビューを頼むとき、最初に決めたいのは「何を確認してほしいか」です。作者の説明を読むだけなのか、実際にコードを動かし、異なる入力や失敗条件を試すのかで、得られる指摘は変わります。
VEGAではClaude CodeとCodexを使い、実装、独立レビュー、統合の判定、引き継ぎの方法を整えてきました。重大な問題を見逃さず、実害のない指摘で修正を繰り返さないために、指摘の根拠と採用基準を決める必要がありました。
設計で決めておくこと
レビューの指摘には、失敗する条件、影響を受ける業務、確認した版を添える。
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「気になる」を、再現できる指摘へ変える
有用な指摘は、どの入力や操作で、どの利用者の、どの結果が壊れるかを示します。因果関係と根拠がない重大度ラベルだけでは、修正の優先順位を決められません。
資金や権限、顧客への誤情報、復旧できない状態を生む問題は重く扱います。一方、書式の違いや古い資料の不一致は、現在の処理へどう影響するかを確かめて分類します。
指摘に必要な判断材料
- 問題が起きる入力や操作
- 影響を受ける利用者と業務
- 期待する結果と、実際に起きる結果
- 問題につながる処理と根拠
- 再現方法または実環境での観測
- 修正後に何を確認すれば解消といえるか
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合格した版と、取り入れる版を一致させる
レビュー後にコードが変われば、前の合格がそのまま有効とは限りません。対象のコミット、比較元、変更ファイル、検証結果を結び付け、採用する版を確認します。
複数のAIが同じ領域を扱う場合は、書き手と作業範囲を明確にします。レビュー役が修正まで始めたり、引き継ぎの途中で別の書き手が動いたりすると、確認した変更が何だったか分からなくなります。
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変更の影響に合わせて、レビューを収束させる
すべての変更で過去の全資料や全テストをやり直すと、費用と待ち時間が増えます。変更が影響する処理や、守るべき仕様、再現済みの問題から、必要な確認を選びます。
指摘が増え続ける場合は、今回の変更に関係する問題と、まだ解消していない実害を確認します。判断材料が足りない項目は保留し、依存しない作業は進めます。修正後の確認を終えた項目まで、新しい根拠なく毎回調べ直す必要はありません。

